[Vol.1]就活時代から先を見据えたキャリア形成をするために
こんにちは。24卒の就職活動も本格的に動き出してきていますね。
24卒の学生さんといえば入学当初からコロナウイルスの影響で「人との物理的距離」が遮られた世代です。
・アルバイトもなかなかできなかった
・コロナ禍で退職希望を募る企業が沢山あった
・コロナ禍で倒産した企業の情報に沢山触れた
など社会に出る前の学生期に「不安定さ」をより感じた世代だと思います。
そして、そんな世代だからこそ
一般的にいう「安定」をより求める傾向(あくまで傾向)にあり、保守的でチャレンジをしたりする学生が少ないのではないかと考えています。
実際に多くの企業様とお話させていただく中でも24卒は二極化している(積極的な人と、消極的な人が極端で中間の人が少なくなっている)とよく耳にします。
そんな不安の多いであろう24卒学生さんに
社会人からみた「安定」や当社でどんなキャリアが描けるのか?について、2回のBLOGに分けてお伝えしたいと思います。
今回は「真の安定」について理解を深め、これから就活をする(既にしている)学生さん向けに、どのようなキャリアを描くことが良いのか。助言となる記事にできればと思います。
また、当社では皆さんがイメージする「不安定さ」は限りなく少なく、かつこれからの時代必要な「安定」も得られるフィールドなのではないかと考えています。ですので次回([Vol.2]の記事)では、当社で実現できるキャリアについてまとめていこうと思います。
就活時代に先を見据えるには
タイトルにあるように、就活時代に大事なのは、「内定を取る事」ではなく、いかに長期的目線でキャリアを意識した企業選びができるか。に尽きます。
目先のものだけではなく、将来の自分のためにいかに考え抜けるか。
ということですね。
こう将来の見通しについて言及すると、出てくるのが「安定性」という言葉。
就活では様々な「初耳の言葉」と出会うと思います。
しかし、これらの解釈を間違えると大きなキャリアミスにつながってしまいます。
まずはここから「安定」という言葉の、キャリアにおける良い解釈を落とし込んでいきましょう。
真の安定とは?
過去BLOG、Wantedlyでの「就活生に問う、あなたにとって”安定”とは何か?」「市場価値の観点からCONSCIENCEが面白い理由」で書いた通り、今の時代の真の安定とは「自分自身に力をつけること」と結論付けました。
「安定」と聞くと皆さんがイメージするものは少し違ったのではないでしょうか。
・上場?
・展開する事業?
・オフィスの立派さ?
・資本金?自己資本比率?
いろいろあると思います。
この「安定の定義」について実は社会人と学生に大きな乖離があると感じています。
ほとんどの就活生が、 「社会人と触れるのが初めて!」という方であり、 「そもそも、社会とはどういうものか」を鮮明に理解し、表現できる方はごくわずかです。
だからこそ、「本質的ではないかっこよさそうな横文字」を使う学生さんや、「かっこよさそうな事業」という非常に【表面的なもの】で企業をジャッチしてしまう人は少なくありません。(事実自分がそのタイプでした)
企業も企業で、「学生が思う安定」に合わせて使いもしない高いオフィスを借り、実用性のないオフィスに装飾し会社をキラキラさせ社員のためだ。環境をよくするんだ。なんてあたかも道徳的な事を語っている風に見せて、本質的には学生に“行きたい”と思わせる手段として、潜在的な自社ブランディングを刷り込んでいるにすぎません。このように本質的でない情報に対しても情報処理能力に欠けた学生さんは「なんかこの会社すごそう」と謎の尺度で企業選定を行っています。
学生に合わせたほうが応募が増えるので、どこかの応募が来ない創業期やベンチャー企業が始めた戦略でしょう。それはそれで戦略ですので決して悪くはありません。
しかしここで問題なのが
「ミスマッチ」や「甘い新卒」が生まれてしまう。という事。
この「ミスマッチや甘さ」は新入社員の早期離職や、パフォーマンスの低下につながりやすい、かつ自分自身の市場価値を低下させてしまう元凶になりかねませんのでハッピーなのは転職サイトのサービス元くらいでしょう。
ですので、ミスマッチをしない事を前提に【自分の力をつける事】はキャリアにとって重要であり、それは社会人として働き始める1年目からスタートするのではなく、就職活動時から始まっているのです。
タイトルにもある通り、キャリアを意識した就職活動をするには就職活動時の情報処理が非常に重要です。
特に学歴が高い学生さんほど情報の選択に偏りがある傾向です(おそらくこれまでの成功体験や先輩からの伝承などが大きいのではないでしょうか)ので、社会に出てGAPを感じている人は多い印象です。
このミスマッチやGAPが生まれてしまう理由は、これまでの内容を見てわかる通り
今の時代の「安定」が「自分の力をつけること」であるのに対して、就活時学生さんが求めている「安定」が“キラキラ基準”であり逆説的になってしまっているからだと推察します。
あなたは惑わされている。
キラキラ基準だけで企業を選ぶ
なんかかっこいい、だけで企業を選ぶ
自分は直感派!間違いはないだろう!で選ぶ
このように一見、考えていたり直感に秀でているかのように企業選択をする人がいます。
本当に考えたり行動が伴ってその選択をする人もいますが、実は考えていなかったり、行動もしていない人が「自分がその会社に行くことを肯定するために、それっぽいことを言う」事も往々にしてあり得ます。
そしてその場合多くあるのが、自分で選んでいるのではなく「選ばされている」いわゆる惑わされている状態です。
自分の人生、自分で選択して決断したいものですよね。でも惑わされている人は実は多いのです。
ではどうすれば「選ばされる」から「選ぶ」になれるのか。
この「選ぶ」は実は就活生に限った話ではなく、社会人になっても「ずっと選ばされ続ける人」も存在します。
ですので今回はキャリア形成において、「選ぶ側」になるための考え方を記していきます。
“自分の力をつける”=社会で価値を出すため大事なこと
それは「情報の差」です。
あなたが「選ばされる側」である以上、必ず上にはだれかがいてあなたとの間に情報差があります。この情報差を限りなく無くしてくことはキャリアを積むうえでの重要課題と言えます。(理由はのちほど)
余談ですが、ビジネスもよく見れば情報の差から生まれているものです。
商品やサービス、業界の事を営業マンや知見のある専門家が知っているからこそ、知らない企業に「売れる=価値がでる」のです。資格なども良い例でしょう。
ではキャリア単位で見たとき、「情報の差」がどうつながるかというと
「自分自身力をつける事」ができると、より任される(裁量が与えられる)ことにつながります。
そうなると「より上の情報に触れる」ことが増え、これまで見もしなかった情報をより多く扱う事になります。
しかし、この情報に触れるかどうかのスピード感は本当に企業によって千差万別です。
実力主義か年功序列かは良い例でしょう。
実力主義と言っていても会社間でそのスピードは大きく異なります。
部下もでき、部長になるまで20年かかる人、部長になるまで5年の人もいます。
どちらの方が早く「上の情報」に触れられるかは容易にイメージできると思います。
ここでいう上の情報とは会社のことであったり、市場のことであったり様々で、この上の情報に触れる事は事業を展開するにせよ、人をマネジメントするにせよ非常に重要なものとなり、その情報に触れられる人はいわゆる「視座が高い人」となり得ます。
要は多くの人は目の前の数字取れた取れていないで一喜一憂するかもしれませんが、大事なのは数字をとる事を目的にするのではなくその先も見据えることがキャリアとして大事だということです。
そしてどの企業も「優秀な人材」を欲している今、早い段階でこの「視座が高い人材」になれるか否かは「どの企業からも求められるか」イコール、市場価値の高い人材になれるかどうかを意味しますので良い方向性に進む事は言うまでもありません。
では当初の話に戻しましょう。
「自分の力をつける事が安定、それは視座をいかに早く高められるか、視座を高める事は“どこの企業からも求められる”重要な視点」
であり、この視座が上がるのに30歳.35歳で一定のレベルまで上がれるのか、40.45歳で視座が高くなるのかは様々である。
視座を上げたほうが良いのは当たり前で、どちらのスピード感が良いかは明確だと思います。
ですので結論、キャリアの中で、「自分の力」をつける為には、情報の差をいかに早く詰められるか。いかに早く上に上がれそうか。
の尺度は非常に重要というわけです。
ちなみにこの理論で行くと、「自分は1社で一生涯勤め上げるのだ!」という人にはあまり関係ないように思うかと思います。
実はその通りで関係ありません。
上記の人は「どの会社でも求められる」という、【市場から求められる事】自体をこの人は求めていないので関係のない。が正になるのではないかと思います。
しかし、時代背景なども鑑みると上記した終身雇用熱望の方は本当にその意思(一生涯勤め上げる事)が良い選択なのかどうかは情報収集してから決断することをお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
改めて
■キャリアにおける「安定」の定義について
■選ばされる側から「選ぶ側」になる(市場価値を高める)ために大事なこと
これらを踏まえ、企業を見ていく必要性が伝われば幸いです。
理解しきれていない人は是非読み返しましょう。
こういう情報を活字が読めないかからという幼稚園児のような言い訳をして読み返さない人がいます。だから選ばされ続けるのですと言いたくなるところですがそれは置いておいて。
~次回予告~
次回ですが上記を踏まえ
■じゃあ、就活生はどう動けばよいのか。
■NCSではどんなキャリアが描けるの?
について書いていこうと思います。
ぜひ今回の記事を踏まえ、「視座の高い人材」が増える事を祈って
END