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【就活生に問う】“安定”とは何か?

 

こんにちは。CONSCIENCEの山村です。

 

今日はタイトルにもある「安定とは?」について。

  • やっぱり新卒は大手一択だよね!肩書って大事~~
  • 最先端の技術を扱う事業に携わりたい!!
  • ぶっちゃけベンチャー行くやつの気が知れね~~
そんなことを考える就活生に向けた記事となります。
かくいう私、上記3点ALL満たした学生でございました。実際周りも誰もが知っているような大企業、それこそ証券/コンサル/商社/大手メーカーに就職している方が多く、自分もそういったところに就職するのだ、それ以外の企業など眼中にない、そういった学生でした。
しかし様々な企業の方とお話をさせていただく中で、自分が“就活当初考えていた安定”と“本当の安定”は違うと体感する部分がありましたので、連載記事にてこれから人生の選択をする学生さんにより良い選択ができるヒントをお伝えできればと思います。

何をもって安定というのか

改めて、皆さんにとって安定って何でしょうか?当社の選考において自分は安定重視で~~という学生さんがよく見ているのは、大手企業、大手企業の子会社、もしくは公務員などが多いかと思います。これらの企業/職種が一般的に安定といわれる所以は何なのでしょうか?

それは雇用の保障といった観点。
大手企業/大手企業の子会社であれば会社自体が潰れず存続する限り自分はお給料をもらえご飯を食べることが出来る。公務員であれば国や地方自治体が存続する限り仕事がなくなることはない。年次に応じてお給料も上がるしボーナスももらえる立場も保障されている。こういった前提から来るものかと思います。

…..それ、本当に安定ですか??

私自身、新卒では大手、今はベンチャー企業と言われる300名ほどの組織に在籍をしていますが結論、当社で雇用の保障や給与の保障などは、過去3年間で一度も危ないなと思った事はありませんコロナ禍でも、他社で減給や自宅待機といった措置がなされるなか、当社は誰一人として減給などをしたことはありません。

もしかすると創業1.2年、従業員数十人規模であれば雇用の心配もあるかもしれません。とはいっても、安定性という観点でこの「給与」や「雇用の保障」という前提を置いている事はこの時代において頭が悪すぎるとしかいいようがないと思います。

雇用の保障の必要条件

VUCA時代、終身雇用の崩壊。就活をしている学生さんであれば既にご存知かと思います。念のため記載していくと、VUCAとはVolatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉ですね。もともとは軍事用語だったものが先行き不透明なビジネスの世界に持ち込まれたものです。

今までは外付けのもの、所謂会社自体の価値ですとか、目の前の事業の大きさというものが自分の価値になりやすかった時代かと思います。
それはその外付けの価値、ハード側の価値というものが揺るぎにくい時代であったからです。

現在は“価値”の定義が変わった

しかし今は違います。

それこそ名だたる大手企業が早期離職の促しや、シニア雇用を見通して従来の定年よりも早い段階で今後の雇用を見直す時代。社歴や年齢で判断されていた時代から、自分の成果で判断される時代、それまでの結果次第では子会社への出向や、いわゆる窓際部署への異動ということも言い渡される時代になってきました、でもそれに反発することは許されない企業の体制があります。所謂メンバーシップ型の雇用により、従業員が会社に属しており、会社から仕事を振り分けられる状態。人が仕事に従うのではなく会社に従う状態です。(要はみんなで仕事をやりましょうという形です)

であれば会社の恩恵を受けることもできるけれど、悪く言えば会社に見捨てられたらおしまい、そんな雇用体系です。大手だろうがスタートアップだろうが関係ありません。
株式会社は資本主義にのっとって拡大をしています。どれだけ貢献を重視していたとしても、まず大前提利益が上がっていなければ輝かしい貢献は不可能です。残念ながら、利益を上げることに意欲的な役職にとらわれず仕事の責任にコミットする優秀な若手ほど、今の年功序列、メンバーシップ型の雇用では離れていってしまいます。
ホワイトすぎて会社を辞める。そんな若者が増えていると言われます。これこそまさしく良い例でしょう。就活時代は大手に行くことが正解だという謎の迷信を信じ漠然と就活を進めたが実際入社をしてみると思った成長がみられない。という現象から生まれるものだと思いますが当然です。
仕組みが整っているのがいわゆる大手企業。しかしその整い具合と比例して、裁量の違いやそれに伴い仕事の面白みや成長実感のなさが生じることは至極当然。そもそも大手企業に内定を取れる実力があるなら事前に理解しておくべき内容ですね。

10年後、20年後、あなたはどこで活躍できるのでしょうか?

  • じゃあ時代の流れに沿った価値をつけよう!!!!
  • IT業界は今後伸びるし、絶対に需要高まるよね!!!!!
  • それが自分の価値を高めるものだ!
こう考える方も多いのではないでしょうか?間違ってはいないと思います。
しかし一度立ち止まってみてください。それも結局外付けの価値ではないでしょうか?
例えばガラケーがスマートフォンに取って代わられたように、時代に合わせて最先端の価値は変わっていきます。伸びる業界に行けば自分も成長できると思いがちですが、それはあなたの成長ではなく業界の成長です。ITで新たな知識をつけようが、人材業界で新たな知識をつけようが、その個人の成長の本質は変わらないと思っています。その業界が衰退したとき、あなたも衰退してしまいます。時代に乗ることは確かに大事だが、波に乗っている業界に入る事があなた自身を加速させるかどうかという観点は全く関係ありません
では、大事なのは何か。

本当の安定とは?

大手を経験したのち30歳で当社役員を務める人の言葉や、大手に行った友人の話、それらを踏まえて私が感じるのは

本当の安定とは、自分自身に力をつけることです。

会社という肩書の力に頼るのではなく、事業内容の市場価値という自分に操作できない価値に頼るのではなく、自分の身一つでも戦える力をつけることです。
  • 若手でも売上◎億円を毎年扱っている!
  • 大きな規模で、俺は日本を動かしている!

これらの類の言葉をよく聞くことがあります。しかしほとんど自分の力ではなく、会社の看板やサービスの力でしょう。

規模が大きければ大きいほど、それは大手企業との取引である可能性が高く、その売り手側(上記の言葉を言う側)の本当の実力での売り上げや影響力ではないと思っています。

 

仮に看板(社名やサービスの良しあし)がなくなったとき、あなたに何ができるか?

 

それでなにかしらのアウトプットができるのであれば、自分の実力が付いたと言えるでしょう。(勘違いして、できる!という人もいますので要注意)

 

イメージとしては、会社の看板や、サービスや商品の良さが良くなるにつれて、あなたは「簡単に売れる」状態になります。簡単に売れるという事は、売るまでのプロセスで思考を凝らす時間や質が浅いものでも良いという状態ですので、実力がついていかないというのも簡単に理解できることだと思います。

 

一方サービスや会社としての看板力が浅いという事はそれだけ、どのようにサービスを案内するか。どんなプレゼンをしないといけないのか。どんなコンサルティングを提供できるからという価値を生み出す力が求められます。

 

簡単に言うと「より思考すること」が求められるのが、肩書きのない会社で必要な事と言えます。

ちなみに当社の場合でいくとまだまだ肩書のない会社と言えます。ここまで言及した通り、「簡単に物事が進まない」「難しい」と思う機会は名の知れた企業に行くよりも直面することが多いはずです。

 

しかしだからこそ、その難易度をクリアし課題解決に至る。

そんなサイクルを3年5年する事で間違いなく、真の安定に近づくフィールドだと思っています。

最後に

思うがままにかなり抽象的な話をしてしまいました。言葉が悪い部分も失礼しました。
しかし、このブログを読んだ学生の皆さんが少しでもキャリアに対して危機感を持ったり、新しい視点を取り入れていただければと思い書かせていただきました。この1本のBLOGですとかなり大雑把でわかりにくい部分が多いかと思いますので、こちらを導入編として3つストーリーを連載していきます。
こちらのブログが、就活生の皆様のキャリアの考えの、あるいはベンチャー企業に入社を決めたものの周りと比較して目的を見失っている皆様の一助になれば幸いです。
さあ、思考したのしむ、
事業成長の
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